萬佛寺 ― 香港でのスピリチュアルな旅

今回の投稿では、香港の沙田区にある特別な寺院をご紹介します。市内の多くの寺院とは異なり、この寺院へは車で直接アクセスできず、黄金の羅漢像が並ぶ風景豊かな坂道を歩いて登る必要があります。この素晴らしい場所は萬佛寺（Ten Thousand Buddhas Monastery）として知られています。

萬佛寺は沙田の丘の上にあります。車で直接行くことはできないため、参拝者は専用の参道を歩いて登ります。道中では数百体の黄金の羅漢像に出会えます。それぞれが独自の表情、手の動き、姿勢を持ち、杖を持つものや誇張された手足を持つものもあります。これらを眺めながら歩く体験は瞑想的で魅力的です。徒歩で約20分かかり、急な部分もあるため、杖や水を持参することをおすすめします。

到着すると最初に目に入るのは弥勒仏で、大雄宝殿の側壁に安置されています。中国の伝統では弥勒仏は大きなお腹で描かれ、寛容と喜びを象徴しています。像の隣には二つの漢詩があり、「大きな腹は世の中の耐えられないものを受け入れ、笑いは世の無知をすべてに向ける」と記されています。この教えは慈悲と智慧を促しています。

大雄宝殿の内部には、中央に三体の大きな仏像があり、背後の壁には数千体の小さな仏像が並んでいます。参拝者はここで祈りを捧げ、願いを込めます。主仏の前には黄金の僧侶像があり、これは実際には寺院の創設者の遺体です。堂内で線香を購入し、外の香炉で焚くと幸運を祈ることができます。

寺院の敷地には他にも多くの仏教像があり、中央には観音菩薩（Avalokiteśvara Bodhisattva）が安置されています。さらに九層の塔があり、登るとパノラマビューを楽しめます。

お腹が空いたら、大雄宝殿の隣にある小さな精進料理レストランへ。仏教の伝統に従い、メニューは肉を使わない料理です。ぜひ豆腐料理を試してみてください。形や味、色も様々で、甘いものもあれば塩味のものもあります。白ご飯も忘れずに。寺院で精進料理を味わう体験は、心を落ち着ける爽やかなひとときです。

食事の後は、入口左側の道を進んで寺院の上層部を探索できます。頂上には様々な中国の神々や地蔵菩薩を祀る祠があります。線香が残っていれば、ここで供えることもできます。道の終わりには魚や亀を放生する池があり、これは命を救い、業を浄化する仏教の行いを象徴しています。

帰る前に、大雄宝殿で数珠などのお土産を購入できます。丘の麓にはHomeSquareというショッピングモールがあり、参拝後に休憩や軽食を楽しめます。